よろづや(笑)

 

 

 

皆様いかがお過ごしでしょうか。

このような状況下でも気を付けながらも、楽しく過ごしたいものです。

 

私たちスタッフから見て、太郎社長は”よろづや”だと思っております。

社長であり経営者でありながら、作り手としてものづくりに一切の妥協がありません。

ご自身で必ず創作し、納得したものだけを世の中に出しています。

 

それは着物・帯だけにとどまらず、小物である帯揚げ、帯留めすらも。

 

もちろん呉服の業界、図案屋さん、型屋さん、地染め屋さん、湯のし屋さんなど

チーム連携して成り立っております。

 

しかし創作する芯となり要となる部分は、必ずご自身でなさいます。

 

着物・帯・帯揚げであれば、どのような柄にするか、どのような柄配置にするか、どのような地紋の生地にするか、どのような配色にするか、どのような配色方法にするか全てお一人で担っています。

 

帯留めや羽織紐に関しても、パーツの調達から製作まで行っています。

(夜な夜な老眼鏡をかけて、まるで夜なべのよう)

 

人によっては作家と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに呉服業界の作家や先生と言われる方々同等、それ以上にものづくりをなさっています。

 

しかし作家とは言われません。

 

その心はお客様のさまざまな価値観に寄り添い(ご自身の嗜好を押し付けることなく)、お客様の想像力で楽しんでいただきたいと思っているからだと

 

そして私たちスタッフや連携している方々含めてチームとして成り立っていることを大切にそして大事にしてくださっているからだと

 

そういう社長の姿を見ていると、色々と考えさせられます。

 

これがものづくりの真髄なのかもしれません。

アウトソース(外注)が当たり前の時代に、非効率と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

しかしその非効率でアナログなことが、とてもカッコよく感じていますし、

これが小糸染芸らしさだと思っています。